ノトニクル

ノトがベトナムのどこかをうろつきます。

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2021テト ダクノン山アタック Day1

      2021/07/25

ベトナムに来てもう何回目のテトだろうか。こちらに順応してしまってちゃんと正月気分になるようになってしまった。

テトの前、みんながそわそわする雰囲気が結構好きだ。みんな花を買って、いいお酒を買って、お菓子を買い込んで、バンテトを仕込んで家族に会うを準備する。買ったものをバイクにしこたま括り付けてる人、車のトランクに詰め込んでる人、町がにぎやかになる。

私は例によってダクノンに帰省するのだけど、私のダクノン通いも板についてきて、住めば都じゃないけど通えば村くらいにはなった。何持っていけばそこそこ快適に過ごせるかわかる。“ちょっと長いキャンプ”的な心持で帰省するようになった。キャンプだと思えば意外と楽しめる。屋根付き風呂付コンロ付きで、むしろ調理道具など揃っているキャンプ会場とも考えられなくもない。なので今回スモークBBQやろうと日本のAmazonでウッドチップ買っておいた。今回夜な夜なうるさい宴会の騒音を遮音するためAirPods Proも買った。あらゆるノイズを遮音して電子書籍を読んで過ごすのだ。義理実家でAirPods Proで遮音してひきこもる嫁なんてなかなかいないと思うけど、義理両親にとっては嫁が全く出しゃばらないどころか部屋から出てこないので孫と遊び放題、嫁は飯も米と醤油も持参で勝手に食って寝てるので、うまい具合にWinWinが成り立つ。

ところでベトナムには5年以上いるのにダクノン出身者にいまだに1人も会ったことない。旦那さんの出身「ダクノン省」と言っても珍しがられる。あーバンメトート市の近くですよね、みたいな。いや全然近くない、150km離れている。むしろカンボジアとの国境の方が近い。ダクノンが全国ニュースになることもほとんどない。最近あったのは太陽光発電の投資と絶滅危惧種をどっかから輸入してきたおばさんに4000万円の罰金刑が下されたニュースだった。ちなみに一年前に脱”市のない全国唯一の省”というニュースがあった。未開レベルはベトナム全国の下から3番目くらいかと思ってたんだけど、実はぶっちぎりのビリだったようだ。ベトナムという途上国の中でもダントツ貧乏県に嫁ぐなんて私絶対なんか”もってる”。

出発前日、ホーチミンでコロナ陽性が29人出た。翌日朝6時、逃げるようにホーチミンを出た。私はPCさえあれば仕事は出来るので、ホーチミンかダクノンがロックダウンして行き来出来なくなった時のために会社PCを荷物に入れた。

1年くらい前に犬を飼ったせいでバスで行けなくなったので、最近はタクシーをレンタカー代わりにして帰省している。タクシーの運転手はトンさんという小太りの常時笑顔の青年で、泊りがけで付き合ってくれるんだけど、ホテルに泊まって待機するとかじゃなくて普通に一緒に義理実家に泊まって、私たち以上に(少なくとも私以上に)ダクノンをエンジョイしている。義理両親にはCon(子の愛称)と呼ばれて可愛がられている

前日までこの季節には珍しい雨が降っていたが当日は快晴であった。道路が激混みということもなくスイスイ進んだ。抜けるような晴天も手伝って旦那さんとドライバーの会話がはずみ、これがかなりうるさいので早速AirPodsで遮音してキンドルで本を読み始めた。私はいまベトナムで一番、ベトナム末端への旅を攻略してる日本人であろう。この手際の良さ、自分で悦に浸る。この時「白きたおやかな峰」という、日本人の遠征隊がヒマラヤの高峰に登る本を読んでいたのだが、己もダクノン山のアタック隊ならんと作中の遠征隊に自身を重ね、トイレ休憩のたびにここは第何キャンプとか考えて、いよいよ高地へ登り始めた時にはいよいよ登頂アタックかと、実際は車に乗っていただけなのに疲れ切ってしまった。

本を読んでいたのも手伝って、旅程はあれよあれよと進捗し、Googleマップの予測通り昼過ぎにはダクノンに到着した。大層なモニュメントができて、一年前より1%くらい発展していた。

12時過ぎに到着して義母が作ってくれた地鶏の粥と地鶏そのものを食べた後、感染地域のHCMCから来たということで保健所みたいなところに健康申請に行った。そこにはすごく簡易的な医療施設と廃墟みたいな隔離エリアが隣接していた。おもむろに担当者が「ホーチミンから来た人はここで14日間の隔離です」と言い出して、なかなか経験しがたい旅になりそうだと思っていたら、義父が仲良しの市議員に電話して事なきを得た。状況が変わらないうちに逃げるように去ろうとしたら娘が派手にくしゃみをしてくれた。

↑隔離施設

私はもはやダクノンライフを知り尽くしていて、ダクノンライフの何が私のルーティーンに合わないか細やかに予測できるので、ゴム手袋やらスポンジやらサランラップやらを持参した。大小のゴミ袋も持参してゴミも捨て放題、様々なカオスをコントロールすることに悦びを感じる。そんな感じで一日中食うか掃除するか遮音して本を読んでいるかだったので、第一キャンプはこれまでのベストコンディションで通過した。ここで更なる吉報、宿敵義姉はコロナで来れなくなったとのことだった。風速ゼロ、全方位極めて快晴、このアタックは今回ともする100%成功裏に完遂するか可能性が高まった。5年目にして初のダクノン山完全制覇なるか。乞うご期待。

 - ベトナムをゆく

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