ノトニクル

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語学習得についての帰納法による証明

      2017/06/15

私は実は外大のフランス語学科卒業で、生涯において日本語を除き既に英語、フランス語、イタリア語の3言語学習経験がある。大学時代は上位90%から漏れる成績であり、留年の危機に怯える学科紹介PVを作っていた(メッセージは「勉強しろ」)にも関わらず、4言語目を学ぼうというのだから人間わからないものだ。

まがりなりにも英語、フランス語とイタリア語をやってみて体感したのだが、3か月を目途にすごく実力が上がる。急にわかるようになる。よく海外に留学して、数か月たった時突然英語がわかるようになったというような話を聞くと思うのだが、「突然わかるようになる」という感覚は語学習得において少なからず存在すると思う。で、私の場合、そのタイミングの訪れはいつも“根詰めて勉強してから”3か月だった。(フランス語も大学4年生の時このままじゃ恥ずかしいと思い勉強し直した) そしてこの3か月というタイミングでわかるようになるというのは、基本的な会話を理解するために必要な1000語を覚えるタイミングなのではないかと考え始めた。

だいたい私は新言語を学習するとき一日10語を記憶しようと試みるのだが、翌日には8割忘れるというエビングハウスのそれより少し更に高い忘却率と、しかしめげずに復習するという謙虚さも加味して3か月で1000語となるかの証明を試みた。

 

image(1)

 

 

 

これを式にする。

INPUT
1日に覚えようとする数 a
忘却率 r (80%)
day n

OUTPUT
n日間で覚えようとする数 an
n日間で忘れる数 ar(1-rn)/(1-r)
n日間で記憶する数 (x) an-ar(1-rn)/(1-r)

“忘却率80%“と文字にしてみると、残念な人のように見えなくもない。

随分遠回りになったが、この帰納法による証明で1000語覚えるために必要な日数は104日だった。私の体感3か月とほぼ誤差がない。つまり結論として、忘却率80%という決して記憶力の良くない誰かが、毎日10単語覚えようと試みて、毎日前日までの復習を欠かさずやれば、3か月ちょっとで1000語達成する、つまり基本的なコミュニケーションがとれるレベルまで上達するということが証明されました。

 - ベトナムをゆく, 語学習得