ノトニクル

ノトがベトナムのどこかをうろつきます。

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2021テト ダクノン山アタック Day4

   

大晦日。この日は朝から晴れて洗濯をして、インスタント麺に挽肉と野菜を乗せて食べて、今日は忘年会するとかで市場に野菜を買い出しに行った。途中派手な緑色のベンツを見て、なんで家はあんなボロいのにベンツ買えるのかと聞いたら土地を売ったからだのとことだ。ここらの土地も結構良い値段するらしい。旦那さん名義の土地は全然端金だけど、義父の土地は結構高値つくらしい。旦那さんが相続したら売り捌いてビンズオンに土地買わせたい。最近の推しはビンズオンである。
 
お昼は私と旦那さんがかぼちゃとスペアリブのスープを作り、スペアリブの甘辛煮も作った。
 
昼食後早々に忘年会の食事の用意が始まる。義母と春巻と肉の葉巻を巻きまくる。聞けばBo laという料理だそうだ。ハイゴショウという名前の葉で、牛挽肉のタネを巻いて焼いて食べる。神社みたいな香りが鼻に抜ける。初めて食べたが結構気に入った。
 
随分静かな大晦日だと思っていたら、今年は人があまり集まらないらしく静かな正月になりそうだとのことだ。コロナでサイゴンから人が来ないらしい。一昨日私たちが直面した隔離の噂もある。それにみんなコロナで収入が減って、派手に宴会出来ないとのことだ。みんなが集まらないので食べきれないからBanh Tetも作らないとのことだった。Banh Tetを作らないなんてTetじゃないような気がするのだが。作ったことも手伝ったこともないけど。
 
夕飯時は、近所の女性が殆ど集まらず男性陣だけの忘年会だったが、普通の飲み会のようで盛り上がりに欠けていた。8時くらいにはお客もふけて静かになった。義父がおもむろに道で枯れ木などを燃やし始めた。近所の人たちも同じように道に出て燃やしている。大晦日の風物詩的なものらしい。どこかでカラオケをやっているらしく、夜のスキー場のように音響がこだまで響いてくる。満点の星空で皆が空を見上げて何やら話してる。’さぞ満点の星なのだろうが私はレーシックをしたので二等星までしか見えない。)
 
日にちが切り替わる時沢山の爆竹が上がった。爆竹の音は乾いた音を立てて盛大に響き渡った。しかしすぐに晴れ渡った深い夜空が覆い被さり、残音を消し去った。正月を迎えるあらゆる熱気が圧倒的に不足しているようだった。

 - ベトナムをゆく

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